20代の頃、山下公園の花火大会に訪れた時の話です
山下公園方面から中華街に人がどんどん流れ込んで、車も横道からたくさん曲がってきます
その時、緊急車両のサイレンが後ろから聞こえました…
周りの車も路肩によることもできないほどの大渋滞
大きな音で鳴り響くサイレンと緊急車両の運転手の懸命な呼びかけ
無情にも横断する野次馬…
何もできることない、ただ見ているだけの私…
あの人は助かったのだろうか
目次
運転中に地震が起きたら
- 急ブレーキを掛けずに、落ち着いて路肩に停める(地震に気づけていない他の運転者のためにハザード等で知らせる)
- 後続車の飛び込みなどがあるので【基本的に】おさまるまで車外に飛び出さない
- 車内ではラジオなどで情報収集する、車外の安全を確認しておく
- すぐに戻って来られない事を想定して、荷物の準備をする
- 揺れがおさまったらダッシュボードの見えるところにカギを置いたまま、速やかに車外に出て安全確保する
どんな人間でも有事の際は慌ててしまうものです
しかし、免許を取得して公道を走っている以上は責任が発生します
『知らなかった』では済まされません
運転中に地震に気づいたら一番最初にする行動です
慌てて急ブレーキを掛けてしまうと危険です、雨などが降っていたり深夜で視界が悪いケースも考えられます
決して慌てることなく可能な限り安全に路肩に止めましょう
この時まだ地震に気づいていない他のドライバーのために、ハザードランプを点灯して注意を促すことも重要です
運転中の地震には意外と気づきにくいこともあります
安全に車を停めた後の行動です
国の災害時のガイドラインにはおさまるまで車外に飛び出さない、と書いてあります
ですが当サイトでは【基本的に】と書かせていただきました
例えば車を停めた場所が橋の上ならどうでしょう?電柱や建設中の足場の横ならどうでしょう?
ガイドラインの通り『不用意に車外に飛び出す危険』を考えると、落下物や後続車のリスクがあります
ただし、それも状況次第と考える落ち着いた思考が必要です
まずはひと呼吸…
不用意に何も考えず飛び出すことだけは絶対にやめましょう!
地震がおさまった後の行動に直結します
何が起きているか、どの程度の被害状況かを冷静に判断しましょう
災害時に恐れなくてはならないことのひとつに【情報不足】が考えられます
怖いことを耳にしてしまえば不用意に怖くなるかも知れません
しかし災害時は知らないことが多いほど、恐ろしいことはないのです
ほとんどの車に搭載している(であろう)ラジオをセットして耳から【今起きている情報】を得ましょう
そして視線は窓の外へ
車の周りの安全を目視で確認します
停めた場所に危険がある場合は【安全を確保】しながら車外へ
急ぐ必要のない場所で停車できた場合は車内が一番安全となります(落下物などのリスクを大きく回避)
同乗者がいる場合は役割分担をすると速やかに次の行動に移れるでしょう
大地震などに遭ってしまった時、場所によっては車をすぐに回収できないことがあります
揺れがおさまった直後の大都市や渋滞する生活道路、商業施設の立体駐車場などでは歩いて帰ることを余儀なくされます
車内に置いてある【最低限の貴重品】は、被災後の一時的な避難の時に役に立つだけでなく、車上荒らしの被害も遭いづらくなるでしょう
- 財布、家のカギなどの貴重品
- スマートフォンとモバイルバッテリー
- 飲み掛けのペットボトルなどの水分
- 防寒用の上着、傘など
あまり荷物が多くなっても長距離移動には適さない場合もあります
最低限の荷物をまとめて、出来ればリュックサックに入れて移動すれば両手が塞がりません
大地震が起きた時には交通インフラが全滅する可能性があります
消えてしまう信号に閉まったままの踏切、場所によっては踏切内に電車が立ち往生して幹線道路が通行止めになるかも知れません
そうなってしまえば車を置いて避難することになるでしょう
この時大事なのは①路肩に寄せて②エンジンは停止③ドアのカギは開けたままにすること
キーは差したまま、スマートキーならダッシュボードやハンドル脇の見えるところに置いて避難します
誰でも動かせる状況のままにしておくことで、緊急車両が通る際に対応することが可能です
道を塞いでしまえば助かる命も助かりません
大切な車ですがやむおえないでしょう…
まとめ
不安定なプレートの上にある日本列島で生きている私たち
いつか必ず来るであろう大地震を想定しておかなくてはなりません
ただ、決してイタズラに畏怖するのではなく【できる限り正しく恐れる=しっかりと心、構える】ことが必要です
そして生存率を可能な限り上げることが重要と考えます
明日来るかも、今晩起こるかも知れない大地震
もしかしたら太刀打ちできないかも知れない…でも何かしておけば!
備えあれば憂いなしです
私たちは負けません!