実は大正時代の初頭から温泉が出ていたと言われている綱島の樽町
一時は80軒もの温泉施設が立ち並ぶも、時代と共に下火になってしまった温泉街
今ではアクセスも良いベッドタウンとして有名な綱島ですが、2016年の大型開発で再び一目置かれるように…
綱島・湯けむりの庄に行ってきました
さすが【神奈川スパランキング1位】の温浴施設!お近くに居住の方を羨んでしまうほどの温泉施設でした
街中に突然現れる湯けむりの庄
- 駐車場(割引あり)213台
- 綱島駅から市営バス『樽野谷バス停』下車
- 車でなら第三京浜『都筑IC』からが便利
目次
綱島温泉・湯けむりの庄の泉質
街中にありながら本格的な温泉
綱島・樽町の源泉は【ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉】、18.5℃の源泉が毎分約240L湧き出しています
入ってビックリしたのはお湯の色!湯船の中が除けないほどの真っ黒な温泉です
触った感じはかなりヌルヌル、温泉データでは無臭とされていますが、硫黄とは違う香ばしい独特な臭いがしました
源泉は毎分240Lと豊富な湯量を誇り、その泉質は『ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉』となっております。
皮膚をなめらかにする作用があり、肌の表面がすべすべとなる温泉で、別名【冷えの湯】【美人の湯】とも呼ばれております。
成分に含まれるナトリウムイオンは血液循環を促進させ、殺菌力が強く痛みを和らげる鎮痛効果もあり、切り傷・皮膚乾燥症などにも効くことから【傷の湯】と呼ぶ温泉地もあります。
黒湯は、褐色・琥珀色に見えますが、これは主として古代の海の浅瀬に生えていた植物=ワカメや海苔の他、木の葉などの植物類が沈殿し、火山灰などの埋積物により厚く閉じ込められ何億年という長い年月をかけて経年劣化で有機物に分解された成分『フミン酸』が黒い元になっています。
フミン酸は有機物に結びついたミネラルが含まれているのが特徴で、地表に出ても劣化することがありません。
浴場内の様子と浴槽など
源泉かけ流し風呂
綱島・湯けむりの庄のメイン浴槽
41℃前後を維持
10人程度は余裕を持って入浴可能
柔らかい入り心地で41℃前後でしたが長く入ってられる黒湯でした
源泉岩風呂
かけ流し風呂の横の岩風呂
かけ流しに比べて低めの温度設定
浴槽は少し大きめで15人程度は入浴可能
37−38℃前後で維持されていました、黒湯です
【日本初】炭酸琥珀湯
源泉の黒湯に手を加えた日本初の炭酸琥珀湯
39−40度の間くらいの湯加減
浴槽は互い違いに入って10人程度でした
注意書きに『人気の浴槽のため、10分おきに次の人にご配慮ください』と書いてあります
炭酸ガスは皮膚から体内に簡単に入り込むことができる数少ない物質であり、炭酸ガスの持ついろいろな作用と性質を上手に利用できるのが炭酸浴です。
炭酸浴により炭酸ガスが皮膚から吸収されると、皮膚の血管が開いて多くの血液が流れるようになります。身体の血行が良くなることで腰の痛みや手足の関節の痛みを緩和する効果があります。
炭酸琥珀湯は綱島・源泉湯けむりの庄に湧き出た天然温泉に医療分野の人工透析で活用されている『中空糸膜』を通して炭酸ガスを溶かし込んだものであり、その濃度は療養泉として認められている1000PPMを保っています。
うたた寝湯
横になって一息入れられる浴槽(6席)
42℃程度の黒湯
長湯をして湯あたりしてしまった方にも最適
仰向けに寝て背中の面だけを心地よく温めてくれる温度と深さです
ガッツリ寝過ぎないように注意が必要です
本御影つぼ湯
黒湯・2基
温度不明(体感では42℃くらい)
温浴施設で良く見かける【陶器のつぼ湯】と異なり、入り心地がツルツルでした
温度は分かりませんでしたが御影石のお陰で冷めにくく、またちょうど良い大きさのためゆっくりできます
パーソナルスペースが欲しい方はこちらです
電気風呂(大浴場)
15人程度は入れそうな浴槽・39℃
館内図には白湯で書いてありましたが、黒湯で電気風呂となっていました
申し訳ありません
筆者は電気風呂はピクピクしそうで入ることができません
でもこちらもお好きな方が何度も入ってました
好きな人はクセになってるみたいですね
アトラクション風呂(大浴場)
この日唯一の【白湯】
38−39℃くらいのジャグジー風呂です
立ち湯ジャグジーが7席、座りジャグジーが6席
みなさん声出して楽しんでました
洗い場
洗い場は28席(いくつかメンテナンス中)
据え置きされているシャンプー・コンディショナー・ボディソープは全てDHCのものでした
これは好みによるものですが、シャワー水圧が少し弱いかな?
カランからはシッカリとお湯が出るので問題はありませんでした
フィンランド式サウナ(大浴場内に併設)
筆者は今回、このサウナを目的にお邪魔しました
綱島・湯けむりの庄のサウナは、近辺のサウナーから高い評価を受けているとの情報をゲットしています
席数は余裕を持って座って15人ほど
サウナ室の温度は…なんと96℃!
ロウリュは1日3回(11:00・15:00・19:00)
フィンランド式サウナは他でも多数ありますが、高温で保たれてる数少ないスパだと思います
サウナ室の扉から席までの通路が比較的長く、L字に曲がったところにサウナストーンが積んであるので熱が逃げにくい構造となっていました
玄人サウナーさんでも、ここならシッカリとサ活できるでしょう
冷鉱泉の水風呂(大浴場)
水風呂は13−14℃(黒湯)
天然の温泉を使った贅沢すぎる冷鉱泉の水風呂です
ここのサウナが人気になった理由の一つでもあり、真水に比べると入水時の刺激が少なく感じました
おかげさまで最高にととのうことができました
(綱島・湯けむりの庄の)水風呂はミネラル成分たっぷりの『冷鉱泉』に分類、温かい温泉と交互に入る『温冷交差浴』は新陳代謝が促進されダイエット効果が期待できます
もうひとつの魅力は岩盤浴!
綱島・湯けむりの庄の魅力はここにもあります
女性にも大人気の【岩盤浴】が4種類+α(入館料に加えて別料金が掛かります)
しかも4種類それぞれに特徴があり、来客者を飽きさせません!
風
ロウリュありのサイエンス岩盤浴
53℃、18席(寝転び)
薬宝玉石(一枚もの)9席、麦飯石(一枚もの)9席
サイエンスプロデューサー米村でんじろうさん監修のロウリュイベントを取り入れた視覚的にも楽しめる岩盤浴
- 12:00
- 16:00
- 20:00
毎日開催予定で週ごとにアロマ水を変えています
岩
王道の岩盤浴
50℃・16席(寝転び9席・座り7席)
寝転びスタイルは砂じゃり式でブラックゲルマニウム・アメジスト・トルマリン・木紋石・薬宝玉石・化石黄土が混在したベッド
大きさもマチマチで体圧を分散してゆっくり寝転ぶことができました
座りスタイルは『ザ・岩盤浴』、車のシートを半分くらい倒した仰向けに座って楽しみます
座った角度で腰と足に負担がかからないようにアーチがかかっているのもポイント、設置面全体をシッカリと温めてくれました
筆者は岩盤浴ではこれが一番好みでした
塩
天然岩塩がふんだんに使用された岩盤浴
52℃・16席(寝転び)
ヒマラヤ山の天然の岩塩
インハレーション効果でミネラル豊富な水蒸気を発生させ、塩分を含んだ空気が対流
呼吸器疾患にも効果を期待できる岩盤浴です
潤
息苦しさのない空間の岩盤浴
43℃ ・11席(座り)
薬宝玉石
超微粒子ナノスチームによる美肌効果の期待できる空間で汗を流すことができます
ドーム型の浴内にナノスチーマー真ん中に囲んで座る様子がなんとも落ち着きます
半露天風呂のスチームサウナのような入り心地、男女混浴の岩盤浴なので小声で話しながら楽しめました
大声は禁止です
和
ポカポカと温まる化石黄土の上にクッションマットが並びます
岩盤浴にカテゴライズされていますがお昼寝ポイントでした
ガッツリ寝ている人多数発見です
氷
岩盤浴エリアで唯一のクールダウンルームです
17℃・10席(椅子)
岩盤浴で火照った身体を優しく冷ましてくれる人気の部屋
温冷効果が発揮され、17℃でもかなり涼しく感じることができます
視覚的にも真ん中のオブジェから出てくる氷がなんとも涼しげです
1本だけ長い氷ができるのはなんでなんだろ…
テラス席と自由に使える冷蔵庫
テラスには寝転び用のベッドが3台とテーブルを囲んだ椅子(3脚)が2セットあります
『氷』が空いてない時はこちらで涼む方もたくさんいらっしゃいます(空は見えません)
岩盤浴エリアには無料で使える冷蔵庫があります
飲み物を冷やしておくのに最適で、楽しんだ後にいつも冷たい飲み物を口にすることができました
他の人の飲み物を誤飲しないように【お名前シール】も置いてあるのが嬉しいポイントです!
お腹が空いたらちゃんと美味しいレストラン【とうふ旬菜・心音Kokonoe】
スーパー銭湯あるある
『お風呂は気持ちいいんだけど、飯は高いばっかりで美味しくないよね』
誰しも経験があって、枝豆とビールで帰ってくる人が多いはずです
ご安心ください!
綱島・湯けむりの庄は違いました!
価格帯は温泉価格であるのは仕方ないのですが、ご飯がちゃんと美味しい
ちゃんと美味しいんです(正直言うと、本当はあまり期待してませんでした)
種類も豊富で和食を中心に中華も少々、おつまみ類も焼き鳥やお豆腐料理もあります
ご飯もかまどで丁寧に炊き上げてありました
取材も兼ねて初めて訪れた筆者たちは、ハズレの少ない中華料理を注文(サウナと岩盤浴で塩分を欲してただけです)
麻婆まぜそば1200円とライス220円
トリニダードスコーピオンで味付けされたまぜそばは本当に辛かった!
個人的には蒙古タンメン中本の北極といい勝負と感じています
辛味を抑えることも出来るそうなので注文時に伝えてください、本当に辛いです
酸辣湯麺1400円のセットには唐揚げとミニライスがついてきました
こちらは逆に辛味を増やすことも可能です(+200円でトリニダードスコーピオン)
やめておきましょう…
辛味の加減もありますが、ちゃんとその専門店で食べるような料理が出てきました!
唐揚げは味自慢!竜田揚げ系の揚げたてで、街中華を超える酸辣湯麺に炊き立てのミニご飯
辛すぎたのは自己責任ですが麻婆まぜそばもちゃんと美味しい中太ストレート麺の本格まぜそば!
本音を言えば他のスパ施設も見習ってほしいと感じてしまいました
例えば目的地が多少の遠距離であっても、1日中ゆっくり楽しむのであればご飯の美味しいところを選びます
金額が同じくらいの価格設定なら尚のこと
美味しいご飯をご馳走様でした!大満足です!
他にも気の利くサービスが盛りだくさん
泉質の良い温泉に豊富な岩盤浴
綱島・湯けむりの庄には気の利くサービスポイントがまだまだありました
- 入館料に館内着とバスタオル、フェイスタオルが付いてくる!
- 岩盤浴をオプションでつけると専用着とマットタオルも付いてくる!
- 3時間まで駐車場無料※お会計合計が3300円を超えれば7時間無料に!
- 限定?平日雨の日サービスで駐車場台が終日無料に!
- 空が見えない施設内、でも休憩はここで!
- 会員制フィットネスエリアも併設、全てのプランに温泉がついてきます!
- エステ・マッサージ・アカスリも!
館内着&岩盤浴着
体の大きい人用のために館内着もサイズが揃っていました(M、L、LL、3L)
岩盤浴着は2サイズ(フリーサイズとLL)
共に受付で案内してくれます、サイズが合わなければ取り替えもOK
柔らか素材のジャージに近い着心地の館内着&岩盤浴着です
駐車場について
この日、筆者がお邪魔したのは平日の雨の日で期間限定なのか駐車場が終日無料でした
お電話にてお問い合わせいただければ親切に教えてくれるでしょう
館内の癒し処(休憩エリア)
サウナ施設で見かけるあの【リクライニングチェア・TV、枕スピーカー付き】が70席以上あります
そして同じエリアには横になって休める【ごろ寝ベッド・テーブル、USB、電源付き】が10台
その他に女性専用エリアが設けられいて20席以上の【リクライニングチェア・TV、枕スピーカー付き】が、そして少し離れますが【電源付きデスクワークスペース】が3席
ご想像の通りこの施設はかなり広く作られているのも特徴のひとつです
ストレスフリーの休日が約束されるでしょう
会員制フィットネスエリア
全てのプランに温泉がついてくる会員制フィットネスクラブ
近ければ通ってみたい!と考えてしまいました!
すみません、筆者は多分続きません
エステ・アカスリ・マッサージ
エステサロンに手もみマッサージ、タイ古式マッサージ、アカスリ(大浴場併設)などももちろんあります
タイ古式は大きいスパにしかありません、貴重です!
まとめ
- 営業時間(入浴):午前9時から午後10時まで(最終受付は午後9時)
- 営業時間(岩盤浴):午前9時から午後9時まで
- お食事処(心音):午前10時から午後9時半まで(L.Oは午後9時)
- 入館&温泉入浴料(税込):平日大人1320円・小人990円、土日祝大人1540円・小人1210円
- 岩盤浴の利用料金:平日880円、土日990円(中学生以上から利用可能、岩盤浴のみの利用は不可)
とても綺麗で広々とした館内と良質な温泉に複数の岩盤浴
普通のスーパー銭湯に比べれば少しお高めの価格設定ですが、普段頑張ってる皆様には是非とも足を運んでほしいと考えております
今までは【箱根・天山湯治郷】の一択だった筆者に選択肢が増えた1日でした
オススメは平日の雨降り=この梅雨かも知れません
明日のために元気をチャージ出来る事間違いありません
オススメです
それではっ
ありがとうございました!