【避難】というフレーズのインパクトが強すぎて、ほとんどの方に認知されていない
避難場所の種類
今回はこの種類と違いについて書いていきます
目次
大前提として
日常で目にするニュース番組もSNSの情報でも全てが伝わっているわけではありません
ちゃんと向き合わないといけない大前提です
・災害の種類(地震・洪水・土砂災害など)によって避難に適さない場所がある
ご存知の方は再確認、ご存じのない方はこれをキッカケに憶えて置いて頂けると安全に避難できる確率がアップします
避難に適さない避難場所がある
家の近所にある学校
普段の散歩等で近くを歩いた時に【避難場所】の看板を目にしたことがあると思います
『何かあった時はそこが避難所だ』
『(家族内で)出かけてる時に地震がきたら学校が待ち合わせ場所ね』
学校は国の安全基準に則って作られた堅牢な建物で、災害には強い(とされている)ので避難場所には適しています
但し、その学校が土砂災害警戒区域に入っていたり、浸水区域に指定されていることも珍しくありません
市区町村で配られている防災マップに全ての情報が書かれていない場合があり、土砂災害マップ、洪水・浸水マップは別に用意されている自治体も珍しくありません(横浜市など)
防災マップは主に地震等、土砂災害マップや洪水・浸水マップは名前の通りで、それぞれがそれぞれで詳細に書かれています
注意が必要なのはどれかひとつだけの情報で危険な避難場所に逃げ込んでしまうこと
大きい街になれば伝えなければいけない情報が多くなるので冊子が別れてしまうのは仕方ありません、むしろ一枚の紙に表示されるより余程見やすく書かれています
災害ごとにどの避難場所が安全かをも一度確認しる機会になっていただければ幸いです
避難場所の種類
避難場所にもさまざまな役割と種類があります
それぞれの違いを理解しておきましょう
※自治体や防災資料によって呼び名が違うことが多く複雑で混同しやすいです、改善してほしいですね
主に、・大きな公園・大学・団地・ゴルフ場や大規模な耕地が指定されています
地震などで発生した火災が延焼拡大して、地域全体が危険になった時に大人数を収容できる場所を指します
(のちに記載する)いっとき避難場所から集団で避難するが、こちらの方が近い場合やいっとき避難場所に向かうのが危険な場合は、直接こちらに避難する
命・安全が最優先です!
主に、・近所の公園・学校のグラウンド・寺院・寺社の境内などが指定されています
危険を回避するため、避難所及び避難場所に向かう前に地域の住民が一時的に避難する場所
人口が密集するエリアで指定され、原則町丁ごとに集合場所が定められています
なお、防災マップに記載されていないことも多いので事前に自治体にて確認が必要です
主に、小・中・高の学校が指定されています
一般に耳にする【避難所】のことで、災害の危険から避難した住民を必要な期間(または一定期間)滞在させたり、災害により家に戻れなくなった住民が一定の期間生活するための場所
被災後の支援物資が情報が集まる場所でもあり、自宅及び避難所外の被災者もここで災害援助を受けることができます
主に、・福祉施設・地域学習センターなどが指定されています
一般の避難所(一時避難所)での生活が難しい高齢者や障害者、あるいは特別な配慮を必要とする人を受け入れるための設備やスタッフを備えた避難施設
発災直後、他の避難場所までの距離がある場合は一時的に逃げ込むことは可能ですが、長期の滞在はできません
主に、・集会場・オフィスビルのエントランス・自治体の庁舎などが指定されています
大地震の発生後の都市での一斉帰宅による渋滞を防ぎ、救命救助活動を円滑に行うため、帰宅困難者を一時的に(おおむね3日間程度)受け入れるための施設
発災直後の余震等で怪我をして帰れなくなった、などの二次被害を減らすためにも各所に指定されています
まとめ
名前も多く、呼び方も各自治体や冊子によって混同しやすい避難場所
しかもその避難場所自体が〇〇の警戒区域に入っていたりする場合もあります
- 避難する場所と避難後の生活する場所が同じとは限らない
- 避難場所が警戒区域に該当しているか事前に確認する
- 避難場所及び避難所は事前に歩いて確認する
災害が起きてから慌てるよりも平時に確認しておきましょう
例えば大地震の直後はスマホが全く使えなくなることが想定できます
自分と自分の大切な人の命を守れるかどうかも前もって備えておくことで変わってきます
備えあれば憂いなし
どうか皆さんが無事でありますように願います