この30年で必ず起こってしまうと言われている首都直下型地震や南海トラフ地震
いざその日を迎える時、自分がどこにいるかは見当もつきません
日曜の昼下がりに家族と一緒に自宅で起こるとは限りません、むしろ(リモートワークが増えたといっても)仕事に出ていることや学校に、友達と出かけていることの方が多いと考える方が一般的でしょう
1日の大半を毎日自宅で過ごしている人以外は、基本的に帰宅困難者に該当してしまう確率が圧倒的高い場合が多く、都心やそれに準ずるオフィスビル街・歓楽街にで被災した場合は大混乱に遭遇します
大きな揺れが収まった後、家族の心配と共に『どうやって帰ろうか』と誰もが思うはずです
この記事では過去の大災害の事例も含めて考えていきます
目次
東日本大震災による帰宅困難者
この記事を読まれている方も知っての通り震源地は東北地方、地震の規模が大きくM9.0最大震度7となった文字通り【観測史上最大の地震】が起きてしまいました
その日命を落とされた方に心からのご冥福をお祈り申し上げます
地震の正式名称は東北地方太平洋沖地震と呼称されますがが、東日本大震災と多くの人が認識しているのは
- 東日本ほぼ全土の地震
- 大規模な津波の被害
- 原発問題
- 交通網の大打撃
3.11の当日は震源から遠く離れた首都圏でも交通網の乱れは激しく、ほとんどの電車が夜もしくは翌日まで運休となり街は帰宅困難者で溢れかえりました
『東京都で約352万人、神奈川県で約67万人、千葉県で約52万人、埼玉県で約33万人、茨城県で南部を中心に約10万人、首都圏で合計515万人が当日自宅に帰れない帰宅困難者となった。地震発生時の外出者の約28%が当日中に帰宅できなかった』(Wikipediaより抜粋)
当時、電車通勤だった筆者も自宅までの25kmほどをどう帰ろうか?と考え、結果的には歩いて帰ること選択しました
運がいいことにたまたま置いてあったスニーカーで4時間近くかけて帰り着いたことを覚えています
一般の健康な社会人でも1時間に4〜6キロくらいしか歩くのが精一杯、しかも革靴であれば足を痛めて動けなくなることもあるでしょう
今思えばこれは間違った判断でした
東日本大震災が起きてしまったことにより『無理して帰宅しない』という選択が日本人に大きく認識されました
でも、自分の身にその日が来たら急いで帰りたくなるはずです
3.11ほ風化させず、来たるその日をどう対処するか
その日がくる前、今日から考えておくことが重要となります
帰宅困難者を救済する施設
過去の大災害の教訓から習い、今後の災害時の帰宅困難者と帰宅困難者による混乱を防ぐために対策がとられました
『無理して帰宅しない』
職場に泊まれれば外にいるよりは安全かもしれませんが、用事があってたまたまそこに訪れた人は避難先に戸惑ってしまいます
下記のような施設を知っておくことで慌てることなく災害に対応することが重要です
都心やそれに準ずるオフィスビル街・歓楽街には帰宅困難者を一時的に受け入れる施設があります
災害の際に自治体の庁舎やオフィスビルのエントランス、ホテルの宴会場などが一時滞在施設として解放され、帰宅困難者等の一時的な安全の確保に努めるよう設置されています
これは自動車での移動を含む一斉帰宅による大渋滞と混乱を防ぐことが目的
- 渋滞による緊急車両の妨げ
- 大勢の人が一気に倒れる群衆雪崩
大災害が起きた時、これらの二次災害が起こらないための重要な施設となります
無理して帰らず、一旦落ち着いてから行動することを心がけましょう
一時滞在施設の設置と『無理して帰宅しない』ことを考えると矛盾しているようにも感じてしまいますが、災害時の徒歩帰宅を支援するための救済場所として設置されています
災害時帰宅支援ステーションでは、水道水・トイレ・テレビ及びラジオからの災害情報の提供を行うこととしていて、学校やコンビニエンスストア、ガソリンスタンド、ファミリーレストラン等も同じ役割を担います
この黄色いステッカーが目印で普段買い物などで立ち寄るコンビニにも貼ってあることに気づかれるでしょう
例えば帰路に向かうバスの中で大地震に遭ってしまった時、当然そのバスは停車し運転手を含めて全員が徒歩で移動しなくてはならない
もしかしたら発災後、一時滞在施設で3日間過ごした後も電力は戻らず交通インフラが壊滅し徒歩で帰らなくてはならない
そのような手ぶらで放り出されてしまった状況の時に、被災者に情報や水、トイレを貸してくれるように各地に設置されています
生活圏内・行動圏内の【黄色いステッカー】は覚えておいて間違いはないでしょう
職場での防災準備
自宅で用意している防災用品
職場のロッカーや机に引き出しに最低限の備えをしておくことで帰宅時に役に立ちます
但し【机の下】におくのはなるべく避けます、大揺れの際に自分が潜り込めないようでは本末転倒です
- リュック(徒歩で逃げるときに両手が使える)
- 飲料水(2Lx3日分程度)※
- 非常食(シリアルバーなど3日分※火が使えないことを想定する)※
- 非常用トイレ
- モバイルバッテリー(電池で使えるもの)※
- 歩きやすい靴※
- レインコート※
- ヘルメット※
- LEDランタン
- 下着・靴下※
- 乾電池※
- 常備薬※
- 長袖・長ズボン(女性は特に必要です
※印は徒歩での帰宅時に使うと想定されるもの
職場でしっかりと備蓄されている場合でも『もしかしたら足りなくなる?』ことを想定して準備しておきましょう
また徒歩で帰る時には【歩きやすい靴とレインコート】は絶対に必要となります
自分の命は自分で守る
リスクを最大限なくして大切な人の元へ向かいましょう
まとめ
大災害が起きてしまった時に1番怖いのはパニックとそれの蔓延です
先ず自分の【根拠のある安全】を確保、それから周りの近い人の安全を確保しましょう
これからくるであろう大災害を生き抜くために、安全だった今日考えて行動します
備えあれば憂なし
どうか皆さんと皆さんの大切な人が無事でありますように願います