箱根外輪山をハイキング!芦ノ湖を見ながら金時山でなめこ汁の旅

この記事は以下の人に向けて書きました
  • 最近運動不足で身体を動かしたい人
  • 手軽に近場でハイキングを楽しみたい近隣県の方
  • 山登りを始めたばかりの初級者ハイカーさん
  • ハイキング後のオススメ日帰り温泉もご紹介!(硫黄香るにごり湯です)


お盆も過ぎてこれから登山・ハイキングのシーズンがもう目の前まで来ています

神奈川県民にも、その他の近隣県の皆様にも意外と知られていないハイキングコースをご紹介いたします


アタックする時の注意点はひとつだけ!

気温の上がる夏場に挑戦することだけはやめておきましょう…


標高が低いので暑くて暑くて楽しめません(考えなしに7月末に行った筆者は大変な思いをしました)

ベストシーズンは晩秋か春頃です



箱根・外輪山

今回お邪魔したのは箱根山の『古期外輪山』とされる芦ノ湖を中心に西側の山々

箱根峠から時計回りに芦ノ湖沿いに歩ける稜線(と言っても北アルプスのような眺望は一部)

約25万年前に古箱根火山と呼ばれる標高2700mにも達する成層火山が形成、その後地下の空洞化により山体そのものが大規模に陥没します


『古期外輪山』は崩壊を免れた周りの山で元々は全てひとつの大きな山だったと言われています



箱根・外輪山をハイキング


今回は古期外輪山の一部を歩いて金時山のなめこ汁を食べるハイキングコースです

強者トレラン用に外輪山一周、湯本スタートで戻ってくる50kmコースがあります

無理せずマイルドに行きましょう


金時山をゴールとし麓に降りて強羅周辺で日帰り温泉に入って帰る休日なので

  1. 金時山の下山口に車を置いてバスで芦ノ湖に行く
  2. 箱根湯本からバスで芦ノ湖に行く


このどちらかの方法をオススメします

※ハイキング終了後にバスに乗るのは疲れていて大変です


そのまま温泉に直行できるので筆者は車を下山口に置いておきました

『桃源台バス停』を下車

箱根・外輪山の登山口に向かうにはバスが便利

今回は湖尻水門登山口からスタートを予定しています


本来であればひとつ手前のバス停『箱根レイクホテル前』の方が登山口に近いのですが、バス停にトイレがありません

晴れていれば芦ノ湖も見えるので『桃源台』がオススメです


残念な眺望w


桃源台駅の前から信号を曲がりキャンプ場に沿って歩いて行きます


箱根湖畔ゴルフコースが見えてきました

登山口はその真横です



『湖尻水門登山口』をスタート


桃源台から徒歩15分

準備運動を済ませて登山口に入りましょう


金時山に到着して聞いたのですが体長1mくらいのクマがたまに出るそうです

クマの他にもイノシシやシカなんかも丹沢山系から移動してきているそうで注意が必要とのことでした


万が一の時は焦らずに対応しましょう



最初の分岐『芦ノ湖展望公園』まで


七月末、午前8時、気温28度


今回のハイキングゴースの難所は2つ

そのひとつ目がスタートからこの標識までの登山道です


外輪山の上に出るまでの勾配が割とキツくゆっくりと進んだ方が良いでしょう

小雨が降る湿度の高い日はなおさら、熱中症のリスクも上がります




人気は少ない場所ですが登山道として整備されています

最初の分岐『箱根芦ノ湖展望公園』までおよそ60分です



『富士見ヶ丘公園』を経由して『長尾峠』


外輪山の稜線に出ると一本道で迷うことはありません

右も左も、そして正面もハコネササに覆われた道を歩きます


時折見える安心感

見えにくいですが看板はあちらこちらにあります


ササの間をもぐるように進むと…


『富士見ヶ丘公園』に到着(前のポイントからここまで20分)

全く見えませんでしたが雨は止みました

晴れていると富士山がドーンと見えるそうです


先を急ぎます


同じような登山道が続きます

こちらは『落合三角点』

登山アプリのヤマレコにもマークされています(前のポイントからここまで20分)


金時山に向かう登山道で唯一のトイレ

長尾峠に向かう手前に標識がありました(ヤマレコには未記入です)


実は富士見ヶ丘から長尾峠の区間、箱根スカイラインの真横を歩いています

このトイレも箱根スカイラインのもの


登山道から少し外れてまた戻らなくてはなりませんが急遽の時は立ち寄ることが可能です


『長尾峠』に到着(ここまで前のポイントから30分)


眺望のない登山道を登ったり下ったりするのは大変

ようやく晴れましたが雨も降っていたのでジメジメとした山行が続きました


この先は一気に景色が良くなって行きます!



『富士見台』を経由して『丸岳』


日が出てきて気温も上がり、明るくなってきた登山道

春先であれば涼しい風と新緑が楽しめます


このまま次のポイントを目指しましょう


『長尾峠』から20分

『富士見台』に到着しました


これまで他の登山客にも出会うことなく展望台も独り占め


芦ノ湖(?)


富士山(?)


案内の看板には

『この登山コースで富士山と芦ノ湖が同時に見えるのはここ富士見台だけ!』

と強気なコメントが書かれていました


心の目で見ると見えるのかもしれませんw


先を急ぎます


次のポイント『丸岳』までは緩やかでありつつもダラダラと登りです

低山ではありながらもここは外輪山、バリエーションの富んだコースになっていてハイカーやトレランナーを飽きさせません


そして登っていく甲斐があり…



登山客を最高の眺望で出迎えてくれます!

スタートのゴルフ場の建物から右側の山を歩いてきたことを噛み締めます


大涌谷の火山の様子も芦ノ湖に浮かぶ海賊船も目視で確認

汗を拭って先に進みましょう


この先ベンチがあります!



『丸岳』の山頂に到着(前のポイントから30分)

先ほど見えた景色が見えるベンチとテーブルがありました


お茶を飲んでひと息入れましょう

朝の天気がウソのような青空で気持ちがよかったのを覚えています


この丸岳でしっかり休憩を取っておくことでこの先の金時山までの道のりが楽になります

次のポイント『乙女峠』までは下りがほとんどですが、その先の金時山までは一気に標高を上げることになりますよ



『乙女峠』を経由して『金時山』


金時山まで75分とありますが実際にはもう少しかかります

しっかり休んで丸岳を後にしましょう


下りメインの登山道を進むと急に開けた分岐に出ます

右:乙女峠登山道入口

正面:長尾山・金時山


左を見ると『乙女峠』の展望台があります(雲がなければ御殿場市内と富士山が見えます)

ちなみにこの乙女峠にもテーブルがありました


山頂まで最後の休憩ポイントです(前のポイントから40分)

このコースの難所のもうひとつが『乙女峠』から『金時山』までの区間


短い区間でありながらこれまでになかった急登が続きます

バリバリ登りましょう!


木の根が埋め尽くす本格的な急登


『長尾山』の山頂は開けた広場(前のポイントから40分)

何もありません


簡単なロープ・鎖場もあります


汗だくになりながら見えてくる山頂の山小屋

もう間も無くです!



天下の秀峰『金時山』登頂です(前のポイントから50分)


また雲が出てきて富士山は全く見えませんw


これは何年か前の正月休みの金時山

やっぱり登山は冬ですね



山頂で食べる『なめこ汁』


たびたびメディアでも放送される金時山の『なめこ汁』

つい先日も3時のヒロインの皆様が登って食べてました!


このなめこ汁、ただの味噌汁とみくびるなかれ!



このなめこ一株全てを使用された本気のなめこ汁です

器も大きく量も並々入って600円!


これまでに放出してきた塩分を取り戻せるように少しだけ濃いめの味付けになっていました

一言で言えば旨い!


金時山の山頂は火気厳禁なのでお弁当を持ってこれを食べるのがマストです



金時娘の茶屋の『なめこ汁』

  • なめこ
  • ねぎ
  • しめじ
  • 油揚げ
  • 隠し味の『みょうが』

みょうががアクセントになって最高のなめこ汁

ご馳走様でした



なめこ汁が出てくると山頂からの景色はただのおつまみになってしまいました(ごめんなさい)


他にもメニューは盛りだくさん

山頂の『茶屋』は2つありますがなめこ汁がおいてあるのは左側だけですよ


お間違えなく!



尚、下山の道中にトイレはありません

必ず済ませておきましょう



下山


登ってきたコースの反対側(奥の茶屋)の方から下山します


乙女峠から金時山頂に比べるとさらに登山道が整備されていて安全に下山することができます(不慣れな方はこちらから登山・下山のピストンもオススメです)

登りで疲れた脚を労わるようにゆっくりと下りて行きましょう


温泉が待っています!


この分岐『金時神社分岐』(山頂から20分)

ゴールとして設定した金時山登山口の駐車場までは『仙石原』を目指します

どちらに行っても同じ仙石原に到着できます

  • 金時神社を参拝されるなら右です
  • 明神ヶ岳の景色及び明神ヶ岳を目指すなら直進です


今回は直進しました


下山途中に左側に見える明神ヶ岳への稜線

実は予定していましたが今回は暑くてリタイアしました


明神ヶ岳も登って向こう側に下りるコースでプラス4kmくらいです

情けないけど無理はしません

温泉!温泉!!!


矢倉沢峠に到着(前のポイントから30分)

左に行くと明神ヶ岳、先ほどの稜線を登って行きます


先を急ぎます


以前来た時よりも整備されていました

つづら折りの登山道を下りて行くと丸太の階段が見えてきます


ここまでくればもう間も無くゴール…

ではありません


登山道からバス停(駐車場)までは別荘地を抜ける必要があり、山頂で必ずトイレを済ませておかないと結構長い距離を歩くことになります

ご注意ください


金時山登山口に到着(前のポイントから20分)

別荘地を進んでバス停(駐車場)についてゴールしましょう


お疲れ様でした!





山行後のお楽しみ


箱根で温泉に入る…

箱根に遊びにくる大勢の方が入っている温泉は湯本周辺がほとんどです


せっかく芦ノ湖・仙石原・強羅まで来たのであれば、ぜひ『にごり湯』を目当てにしたらいかがでしょう


老舗の旅館で建物は古いですが、大涌谷からの源泉掛け流しの温泉を日帰りで味わうことができる『山田家』さんにお立ち寄りください

真っ白な硫黄香る上質な温泉は箱根湯本ではまず見かけないと思います

決して箱根湯本が悪いというわけではありませんし、筆者もよく入りに行きます(天山湯治郷のみ


登山で疲れた脚にせっかくなら『にごり湯』!!!であれば、ぜひ山田家さんで!


日帰りOK!箱根にも【にごり湯】の温泉がちゃんとあります!+コケが見事な美術館(おまけ)



白湯 山田家



箱根湯本にお戻りであれば、また観光とお土産・夜までゆっくりして帰るのであれば『天山湯治郷』がオススメです

びっくりするくらい熱いお湯(大湯・46℃前後)が目玉の露天風呂

川沿いに設けられている休み処でせせらぎと共にうたた寝もできます


牛タン定食やアジフライ定食をリーズナブルに提供してくれる食事処、水にこだわったおいしいお蕎麦屋さんも隣にあったりということ無しの温泉郷です


筆者的には登山の帰りよりも『ただ一日をそこで過ごすため』にお邪魔している温泉です(それこそ朝から夜まで過ごしてます)

山行の帰りでも湯治でもオススメの温泉です

天山湯治郷は箱根温泉で指折りの名湯です!





天山湯治郷




まとめ


箱根・外輪山ハイキングいがかでしたか?

本文中でもたびたびお話ししましたが気温が高く湿気の多い夏はオススメしません

登れなくはありませんし10kmくらいしかないので登山経験者の方であれば問題なく帰ってこられるコースになっています

ですが暑すぎると楽しみが半減してしまうのも事実で雨上がりは蒸し風呂状態でした(虫もたくさんいました)


オススメは晩秋・春先です

涼しい時に爽やかな風を浴びて汗で冷えた身体を温泉で温める…


この上なく贅沢な休日のご提案です


それではっ

ねこやまふぐお
ねこやまふぐお

ありがとうございました!